■シロアリに関する一考 [4]

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シロアリに関する勉強会に参加しました。

シロアリ対策
シロアリ対策

今回の、シロアリに関する勉強会で、次のように考察しました。

一体基礎や、防湿コンクリートによって、白アリが防げると思われがちですが、それは誤りです。配管による基礎貫通孔や、基礎における底盤と布基礎とのコールドジョイント隙間や、型枠固定金物の脱型跡など隙間をぬって垂直移動して侵入する可能性はあります。しかし、活動範囲が狭く、活動が怠慢な「ヤマトシロアリ」が侵入するには時間がかかり、そういう意味で侵入の可能性が少ないと考えられます。

これまでの内容から「ヤマトシロアリ」について次のようにまとめてみました。

1.一体基礎などは、シロアリ対策にはならないが、侵入の可能性を低減させる。

2.土台や柱などに桧やヒバを用いることが、シロアリからの食害を防ぐことにはならないが、好んで食べないという程度で有効だが、それ以外の部分で食害を受ける。

3.床下は、乾燥していても「蟻道」を作るので、シロアリ対策にはならない。

4.基礎断熱として発泡系断熱材を土中に埋設して基礎表面に設置するのは、対策が施されていない場合非常に危険!シロアリの侵入経路を家屋外周部に形成しているのと同じ。
ではここで、以前、建物の外壁などの断熱材に関しても、発泡系断熱材がシロアリ被害から見て非常に良くないと指摘を受けたことがありました。
あらためて考えるに、基礎断熱のような設置方法が危険なわけで、土台から上部に使用することは、一般の断熱材と大きく変わらないと思います。「ヤマトシロアリ」の巣が雨漏りなどにより家屋内にある場合には、断熱材内部が蟻道になる恐れがありますが、それにしても巣の周り数メートルと云ったところです。
一般的には、巣が外の土中に存在し、家屋の床下を往復する場合、住宅の断熱材種は関係ないと思われます。

5.簡単に言えば、土と木部をできるだけ離すことが大事だと思われます。したがって、玄関土間部分などは注意が必要です。

6.「ヤマトシロアリ」の対策をある程度しっかりするには、立地させる住宅の、一体基礎下面の防湿シート下土壌に薬剤処理をしてバリヤー工法を施すか、住宅周辺の土中に専用の薬餌ステーションを設置して、管理することで永久的に対策を施す方法などが提案されています。

「ヤマトシロアリ」に対してそんなに神経質になる必要は無いと思いますが、できれば、たまに床下をチェックして、蟻道がないことの確認ができればと思います。
現実、なかなかできないですね! σ(^_^;)アセアセ...

ペコリ(o_ _)o))


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