■在宅介護-4

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在宅介護の再開

在宅介護の再開

生活全般での介護が必要になり、胃ろうによる栄養管理や、口腔ケアなど、在宅介護を再開する上で、これまでとは違う介護のあり方について、検討する必要があります。

1日および1週間の中で、するべき介護の内容について洗い出し、それに応じた備品や、スケジュール計画を整える必要があります。
毎日すべき必要なことは、朝の起床時から始まります。

1.バイタルなどのチェックと記録:私の場合の管理内容は、外気温や室温・湿度、体温、血圧や脈拍、サチュレーション(経皮的動脈血酸素飽和度)、吸端や排泄状況などです。
2.吸引器による吸痰:痰の状況にもよりますが、必要に応じて吸引器を用い吸痰します。口や鼻から入れるカテーテルの扱いや吸引圧、サチュレーションの管理など、少しコツがいりますが、慣れれば医療従事者でなくても、家族ならできると思います。
3.排泄のケア:パッドの交換と清拭、その体位変換による吸痰と、体位設定。
4.胃ろう部分のケア:胃ろう造設部分のチェックと、必要に応じた軟膏塗布。
5.ネプライザーによる吸入:10分から15分ですが、排痰のための吸入をしています。
6.口腔ケア:口から食事を取らなくても口腔ケアはとても大切です。歯ブラシや口腔ケア用のマウススポンジや、口腔内ウエッティーなどを使い時間をかけてきれいにします。これにより、唾液分泌の増進が図れたり、口腔内が清潔なので誤嚥肺炎の予防にもなります。
7.洗顔:以前のように洗面化粧台による洗顔はできないので、顔全体をぬれタオルできれいに拭き、目の周りは、清浄綿できれいにしています。
8.朝食のケア:胃ろうからの水分や薬の投与、そしてラコールなどのカロリー投与。体位を左側臥位にして、ゆっくり行っています。
ここまでが朝の作業になり、私の場合は、2時間半から3時間かかります。

この後は、朝食と同じように、昼食と夕食のケアを行っています。
また、弊社のスタッフや訪問看護師さんの協力で、排泄管理や、体調管理を行い、夕方には再度口腔ケアを行って、就寝までの間、こまめに目をくばっています。

1週間で見た場合は、1日のケアとは別に、言語聴覚士さんや理学療法士さん、歯科衛生士さんのケアが入り、週1回の訪問入浴も設定しています。

また、月2回ですが主治医による往診も行われ、家族とは別に、ケアマネージャーを中心とした、在宅介護の協力体制が病院を中心に確立しています。

次回から、経験者としての自分目線ですが、介護する側も、される側も快適にそして、効率的にできるリフォーム形態や、グッズを紹介してみたいと思います。


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