■シロアリに関する一考 [2]

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シロアリに関する勉強会に参加しました。

羽アリの種類
羽アリの種類

「ヤマトシロアリ」などシロアリは、女王アリを中心とした分業による社会性昆虫ですが、産卵に専念する女王アリ、分巣を担う羽アリ、働き蟻に相当する職蟻(シロアリ社会の90~95%を占める)、外敵と戦う兵蟻などから形成されています。

そのコロニーの寿命は8~10数年と云われています。

そこで、分巣を行うシロアリの羽アリですが、4月下旬から5月にかけて出没し、1年を通してこの時期だけです。6月以降に出現する羽アリは、ほとんどが蟻の羽アリです。
羽アリを見たら、いたずらに心配するのではなく、その時期によって見極められます。また、シロアリの羽アリの場合、その羽の形や、シロアリの羽がすぐに体から切り離せる構造になっていることから、周囲に羽がたくさん落ちているか、などによっても見極めることができます。

ペコリ(o_ _)o))


■シロアリに関する一考 [1]

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シロアリに関する勉強会に参加しました。

シロアリの種類
シロアリの種類

先日、シロアリに関する勉強会が開催されたので、参加してきました。

建築士として、シロアリに関する知識はある程度持ち合わせていたつもりですが、今回のセミナーを受けて、認識の相違など、改めて知らされることもあり、目から鱗が落ちた思いです。

また、今回のセミナーで良かったのは、シロアリの話と行っても、ここ富山における話しだったので、より身近にとらえられたと思います。

シロアリと云っても、原ゴキブリ目に属し、アリではなく、ゴキブリに近い生物ですが、日本に生息する主なシロアリで、「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」のうち、ここ富山に生息するのは、家屋に与える被害が比較的少ない「ヤマトシロアリ」で、家屋全体に大打撃を与える「イエシロアリ」はいないと云うことです。富山の住人としては少しホッとした感じです。

ここ富山でも、危険な「アメリカカンザイシロアリ」の報告が2000年に1回ありましたが、その後更なる報告はなく、富山での越冬はできないと云われています。

「イエシロアリ」は、「ヤマトシロアリ」とは違い、行動範囲も広く、時に数キロメートルにもなり、大集団(100万を超える集団もある)で行動し、家屋の被害程度も大きく強烈ですが、富山に生息する「ヤマトシロアリ」は、平面・垂直方向共に数メートルと小さく、被害のほとんどが床下の空間や床部分などに限られ、その集団もさほど大きくなく(2~3万の集団)加害の進行もそれに伴って遅いと云えるそうです。
したがって、富山においては、「ヤマトシロアリ」について考えれば良いと思われます。

ペコリ(o_ _)o))