ハウジングスタイル通信 2024年5月号

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logo_only.jpg住宅の"健康診断"も忘れずに

今年に入り地震が多発しています。「我が家は大丈夫かな?」と思ったら、家の"健康診断"をしてみませんか。
国土交通省によると、2018年時点の戸建て住宅の耐震化率は約81%です。近年多発する地震に加え、南海トラフ地震や首都直下地震などの発生も指摘されていることから、2030(令和12)年までに耐震性が不十分な住宅をおおむね解消することを目指し、所有者による耐震化を支援。「耐震診断」についても、地方自治体を通じた補助金・支援制度を行っています。

◆自宅の建築時期を確認
  住宅の耐震性については、1981(昭和56)年5月を境に、「旧耐震基準」「新耐震基準」で建てられています。2000(平成12)年には規定が厳格化され、同年以降の住宅は「2000年基準」で建てられています。
 まずは、自宅を建てた時期を確認し、どの建築基準で建てられているのかを把握します。建築関係の資料が見当たらないときには、お世話になった工務店に問い合わせましょう。自宅の構造や使用した建築資材など、現状把握に必要なデータを確認することができます。

◆行政窓口に相談
 いきなり耐震化工事をするのではなく、「何が足りないか」「どういう工事が必要か」を確認する必要がありますので、「耐震診断」を行いましょう。費用がかかりますが、国の制度を活用し、各自治体で補助金制度や融資制度が準備されています。
 お住まいの自治体の相談窓口に行くと、利用できる制度や条件、事例、耐震診断事業者の情報などを教えてもらえます。また、関連団体(一般財団法人日本建築防災協会、一般財団法人日本耐震診断協会など)でも、行政対応や各種制度について調べてくれます。
202405_01.jpg★地方自治体の問い合わせ窓口(右 QRコード)

◆工務店に相談
 「耐震診断」の結果から、耐震工事の必要性を判断します。できれば新築工事を手掛けた工務店に相談し、改修箇所や方法など専門家の意見を聞くことが大切です。実際に工事を行った場合は、工事記録をきちんと残しておくこともお忘れなく。


logo_only.jpg"リボベジ"で野菜を使い切る

202405_02.jpgいつもは捨ててしまう野菜のヘタや芯も、水に浸けておけば新芽が出て、もう一度料理に使えます。今、物価高やサステナブルの視点から、捨てる部分を再利用する「リボーンベジタブル(再生栽培)」が人気です。
やりやすいのは、豆苗やカイワレ大根などの種付き野菜、ダイコンやニンジンのへた。根が付いている万能ネギ、セリなどもOK。クレソンやミントは根が生えてくるので、地植えもできます。小松菜やチンゲンサイは、外側の葉を取り真ん中の葉を残し、茎元を水に浸けると新しい芽が生えてきます。
ポイントは、毎日水を取り替えることと、水に浸けすぎないこと。料理に彩りを添えるだけでなく、インテリアとしてもおススメですよ。


logo_only.jpg握力の衰えを感じたら......

202405_03.jpg年齢とともに、ペットボトルのフタが開けられなかったり、飲料缶のプルタブが引き上げられなかったり、握力が弱くなってきませんか。
以前、このコーナーで紹介したシリコーンラップは、ジャム瓶やペットボトルのフタを開けるときにも活用できます。フタのサイズを問わないので、1枚あれば一石二鳥ですね。フタ専用のグッズは、食卓に置いておけば使い勝手もよさそうです。ハサミや爪切り、箸やナイフ・フォークなども専用のサポートグッズがあり、デザインもおしゃれになっています。一度、ホームセンターや百貨店の介護用品売り場を見てみるのもいいと思いますよ。
ちなみに、わが家では「爪切り」から「爪削り」(電動式)に変更。"動きを変える"のも一案です。