ハウジングスタイル通信 2022年9月号

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logo_only.jpgハザードマップを手元に

近年、地震に加えて集中豪雨や線状降水帯など、自然災害による被害が甚大化しています。日頃から住んでいる地域の危険性などを確認しておきませんか? その際に役立つのがハザードマップです。
 ハザードマップは、洪水や津波、土砂災害などの被害履歴に基づいて、想定される災害リスクをわかりやすく示した地図。例えば、洪水ハザードマップでは、住んでいる区域ごとに、近隣河川の一般的な降雨データに基づく浸水リスクを、住宅の1階床下・床上・軒下、2階の軒下が浸かるなどの「浸水深」によって色分けしています。土石流災害についてもハザードマップがあり、土石流・急傾斜地の崩壊・地すべり・雪崩の4種類の被害を想定し、危険個所などを黄色から赤色で色分けしています。
 防災マップも手に入れておくと安心です。これには、指定避難所や指定緊急避難場所、防災拠点などをマークで記してあり、自分の住んでいる場所がどこに避難するのかを把握しておきましょう。
 国土交通省のWebサイト「ハザードマップポータルサイト」では、「重ねるハザードマップ」「わがまちハザードマップ」の2種類を提供していて、パソコンからもスマートフォンからも閲覧することができます。
 地図上から直接地域を選ぶか、住所を入力すると、自分の住んでいる場所が画面に表示されます。洪水(想定最大規模、計画規模)・土砂災害・津波・道路防災情報の4つの災害情報別に検索できます。各市町村が発行しているハザードマップも、「わがまちハザードマップ」からアクセスできます。
 ハザードマップで確認することは、①災害リスクを知ること、②指定緊急避難場所を知ること、③通行規制の可能性を知ること――の3つ。ぜひ、いざという時に備えましょう。
(国交省ハザードマップQRコード→)202209_01.jpg


logo_only.jpg家の浸水対策

202209_03.jpg台風や豪雨に加え、線状降水帯の発生などで浸水被害が多発し、ときには甚大な影響を及ぼしています。お住まいの地域で避難勧告が出たら、避難することを前提に行動することが大切です。
 雨が降ってから対策するのは危険。大雨になりそうな予報が出たら、家の養生や避難場所に行く準備、必要なものは2階に上げておきましょう。家の中に水が入らないようにするには土のうを準備することが多いですが、パネルタイプや水で膨らむ吸水タイプの土のうもあります。一度ホームセンターで見てみてください。
気付いたらもう大雨...。そんなときは、綿布団を丸めて玄関ドアの内側にガムテープで貼り付けましょう。
緊急避難的な措置ですが、被災体験からのアイデアです。

logo_only.jpg1台2役の懐中電灯

災害時に最小限備えたいアイテムの1つが懐中電灯。ただ、懐中電灯はスポット照明なので、明るくなるのは照らしている場所のみ。ランタンだと、360度照らすことができるので、テーブルや棚の上に置けば、照明として使えます。202209_04.jpg最近では、懐中電灯とランタンを組み合わせた製品が登場しています。ボタンで切り替えられるものや、筒を引き上げるとランタンになるものなど、いろいろありますので、自分にとって使いやすタイプを選ぶといいでしょう。
湿気などで乾電池が液漏れし、端子が錆びてしまうことがありますので、普段は乾電池を外しておきます。ただし、懐中電灯と乾電池をセットで置いておくことを忘れずに。

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