2017年9月26日

UT邸リフォーム リポート

写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます。(一部を除く)

■UT邸リフォーム -現況確認とご要望の把握-

現況確認 現況確認

□ 2017年5-6月 □

富山に実家を持つお施主様は、東京での生活からふるさと富山での生活をはじめることになり、実家での生活をはじめられました。

既存の倉を解体して、そのスペースと今ある空き地を利用して、新たな別築でのリフォームを希望されています。
大まかには、オーディオに深い趣味のあるお施主様は、趣味を生かせるオーディオルームで書斎を兼ねた大きな部屋(20畳程度)と、8畳程度の客間としての洋室、そして物置などをご要望なさいました。

その他、詳細を確認した上で、構想設計を開始しました。


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■UT邸リフォーム -設計提案と見積提示-

設計提案 設計提案

□ 2017年6-7月 □

まず最初の構想における設計提案を行い、要望事項や既存対応における相互の打合せの後、基本的な構想プランが完成し、その見積提示を行いました。

その内容に納得されたお施主様は、弊社を選定され、最終的なプラン決定と、それに伴う最終的な見積の提示を行う為の作業に入りました。


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■UT邸リフォーム -最終設計提案と見積・工事契約-

最終設計提案 最終設計提案

□ 2017年7月 □

お施主様とは何回も打合せを行い、要望を十分に具現化して最終的な設計提案と、その最終見積を提示いたしました。

特に施主様の思いの強いオーディオルームに関しては、外部への防音性能や、クラシックを楽しむ上での音の反響や定在波などを考慮して、部屋のプロポーションや梁などの設計を行っています。

打合せは、パースを多用し、お施主様には分かりやすい説明を心がけています。
設計と見積に満足されたお施主様と、請負に関する工事契約を結ばせていただきました。

この後は、実施設計に着手し、確認申請や地盤調査などの作業に入ります。


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■UT邸リフォーム -地縄-

地縄 地縄

□ 2017年7月 □

詳細設計が確定し、確認申請も終わり、これから工事に着手します。

まずは、建てる場所に地縄をとり、建てる位置を具現化します。


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■UT邸リフォーム -地盤調査-

地盤調査 地盤調査

□ 2017年8月 □

現場における地縄を基準に、各ポイントの地盤調査を行いました。

調査の結果、自沈層の状態などから、建築基礎補強の必要性が判明しました。


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■UT邸リフォーム -地盤改良-

柱状改良杭 柱状改良杭

□ 2017年8月 □

前述の地盤調査におけるN値の結果や建物形状から、地盤改良方法を柱状改良杭とし、そのサイズや配置を設計検討し、工事に着手しました。

これにより、設計建物の重量を支えることができる、鉛直支持力が得られました。


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■UT邸リフォーム -基礎工事-

基礎工事 基礎工事

□ 2017年9月 □

鉛直荷重を支持する柱状改良杭の上部に、基礎を設置しました。

基礎はベタ基礎とし、これから構築する建物を支える重要な基礎なので、配筋やコンクリートの打設など、注意深く製作しています。


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■UT邸リフォーム -上棟-

上棟 上棟

□ 2017年9月 □

基礎が完成し、上棟日をむかえることができました。

十分な前準備を行い、今日、重要な木軸を構築します。

土台は前日に敷設しており、柱の設置から、桁や梁、小屋組と屋根板を設置し、屋根防水用のシートを敷設して、上棟の作業は完了です。

予定通りに作業が進行できて、なによりでした。


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■UT邸リフォーム -屋根工事-

屋根工事 屋根工事

□ 2017年9月 □

上棟が無事終了し、雨への対応で、すぐに屋根工事に着手します。

瓦は防災瓦を採用し、設計上勾配をゆるくした屋根は、鋼板の竪平葺きを採用しています。


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■UT邸リフォーム -断熱工事-

断熱工事 断熱工事

□ 2017年10月 □

構造耐力上の主要な部分や、基本的な配管や配線が完了し、断熱層を構築します。

今回は、建物の断熱と共に防音効果を得るために、セルロースファイバーによる断熱工事を採用しました。現場における圧密な吹き込みで断熱層を形成しています。


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■UT邸リフォーム -木工事-

木工事 木工事

□ 2017年9-11月 □

木工事は、木軸の構築や床断熱の設置、壁や天井の下地など多岐にわたっています。

各作業工程において、例えば、大引きなどのゆがみが少しでもあれば、平滑にするように調整します。また、構造体としての役割を持つ榁の自然木の柱脚は、床との取合いを職人技で加工します。

木工事の最後には、あらわしになる柱や梁に自然塗装を施します。


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■UT邸リフォーム -クロス工事-

クロス工事 クロス工事

□ 2017年11月 □

いよいよ最終工程で、クロス工事(壁紙工事)に着手です。

いつも思いますが、壁紙を貼ることで、建物が最終的な様相になり、建物(作品)に命が吹き込まれたような感じを受けます。

この後、照明などの諸設備を設置し、美装作業を行って完成です。


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■UT邸リフォーム -工事完了-

工事完了 工事完了


工事は、完了いたしました。(^.^)


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2017年6月 9日

■弊社はZEHビルダーです。

弊社は2017年3月17日にZEHビルダー登録いたしました。

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、
「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」です。
弊社が得意とする 自然素材の健康住宅のZEH化により、より理想的な快適環境住宅が生まれます!
(弊社自然素材住宅のZEH化で、より健康に!)


■ゼロエネルギーで暮らそう

「ゼロエネルギーで暮らそうって、人が生活をするのに、エネルギー0[ゼロ]なんて可能?」
と思われる方がほとんどではないでしょうか。
人が生活するのですから、消費するエネルギーが『ゼロ』になることはありません。
ですから、ここで言う「ゼロエネルギー」とは、消費するエネルギーが「全くのゼロ」という意味ではありません。
消費するエネルギーを補うだけのエネルギーが自然エネルギーから生み出せれば、事実上「ゼロエネルギー住宅」と云えるでしょう。つまり、極端に言えば、太陽光発電パネルなどを大量に設置し、大量の消費エネルギーをまかなうことができれば、これもゼロエネルギー住宅になりますが、これから述べるZEH<ゼッチ>とは別物です。ここでは、「なんちゃってエネルギー ゼロの家」と称しました。
(ちなみに、BELS【ベルス】による省エネ性能の格付け制度では、この場合でも五つ星になります。・・・ )


なんちゃってZEH

消費するエネルギーを「省エネ仕様」によってできる限り削減し、それに見合うエネルギーを自然エネルギーの活用で創出した「創エネ」によって補い、「正味ゼロ=プラスマイナスしてゼロ」にしたのが、

ZEH

『ZEH<ゼッチ>【別名:ネットゼロエネルギー住宅】Net Zero Energy House』になるわけです。
したがって、前述したゼロエネ住宅とZEHとは、異なるのです。
そのZEHについて具体的に説明したいと思います。

まず、ここで云う消費エネルギーとは次の4つのエネルギーに限って対象にしています。

  ①冷暖房にかかるエネルギー
  ②給湯のエネルギー
  ③照明のエネルギー
  ④換気にかかわるエネルギー

ですから、コンセント家電や、IH機器などの調理機器は含まれません。
ただ、上記の4つのエネルギーは、家庭における全消費エネルギーの約7割を占めています。

エネルギー内訳

そこで、ZEHを達成するには、住まいの断熱・気密性能を高め、外気の影響を受けにくいエネルギーロスの少ない家を造ると共に、高効率な設備を利用して、賢く使うことで消費するエネルギーを低減「省エネ」します。そして、「省エネ」して発生する消費エネルギーを、太陽光発電システムやエネファームなどでエネルギーを創る「創エネ」で補い、最終エネルギー消費量を正味ゼロにするのです。 ZEH仕様の具体的な基準は、次のようになります。

ZEH説明


ところで、ご存じですか?
国がZEHを推し進めようとしています。

その理由として挙げられるのが、まず家庭部門におけるエネルギー消費量が年々増加しており、その増加が著しい為です。
また、東日本大震災後に電力需給がひっ迫した事態や、国際情勢の変化等によりエネルギー価格が不安定化した状況があり、住宅のエネルギー自給(自立)の必要性が明確になりました。
そういった背景もあり、国は政策で、

「2020年までに標準的な新築住宅でZEHを実現する」
「2030年までに新築住宅の平均でZEHを実現する」
この2段階に分けられた実現・普及目標を定めました。

分かりやすいようで、漠然としているため、その意味合いに戸惑う方も多いと思います。その違いを考えてみました。

まず、2020年までに目指す「標準的な新築住宅でZEHの実現」とは、経済産業省が発表したZEHロードマップによると、「ハウスメーカー、工務店等が作る新築住宅の過半数がZEH」とあります。このZEHの対象は、新築戸建住宅のみです。マンションなどの集合住宅はZEHを⽬指さなくても良いという意味ではありませんが、軒数に対する屋根⾯積が限定される為などにより、ZEHの達成が困難だからです。

次に、2030年までに目指す「新築住宅の平均でZEHの実現」とは、国内で新築される戸建住宅全体で総合して「プラスマイナスゼロを目指す」と、とらえて良いのではないでしょうか。
ZEH住宅とZEHではない住宅(ここでは非ZEH仕様住宅と呼びます)はこれからも混在して新築されていく中で、非ZEH仕様住宅は出来る限り消費エネルギーを押さえ、ZEH住宅は非ZEH仕様住宅の消費エネルギーまでカバーして「新築住宅の平均でプラスマイナスゼロを目指す」ということです。いずれにしても、これから新しく建てられる住宅は、エネルギー消費を抑えることが前提となり、ZEHが主流になっていくということは確かです。

そのため、非ZEH住宅では将来、資産価値が下がってしまう可能性も考えられます。

ZEHについてお話をしてきましたが、ZEHに取り組む必要はあるのか?
ZEHの普及が国によって声高に叫ばれ、地球の未来の為に必要であることはわかりました。しかし、それがお施主様の「ZEH住宅を建てたい」という気持ちに直結するのでしょうか・・・

金銭面だけをみても、ZEH仕様の住宅は従来の住宅よりも高断熱の採用、高性能設備の使用、太陽光システム等の導入が必要不可欠になり、必然的にイニシャルコストは非ZEH住宅よりも確実に高くなってしまいます。

だからと云って

「普通の住宅よりも高くなるのなら、うちはZEH住宅にする必要はないな・・・」

と簡単に結論づけるのは、お待ちください。
イニシャルコストが高くなったとしても、弊社がZEHをお勧めするには理由があります。
ここでは、その理由についてお話ししたいと思います。

推奨理由
推奨理由1

壁や天井などの外皮の断熱や断熱性能の高い窓を導入することで、しっかりと断熱を施します。
高断熱の外皮を使用する事により、夏は外からの熱が伝わりにくいため熱がこもりにくくなり、冬には外に熱が逃げにくくなり冷え込みを抑える快適な住まいになると共に、空調の効率を上げることにつながり、冷暖房費の削減にもなります。
ZEH化外皮の高断熱化により家全体の温度差は小さくなります。
家の中の急な温度変化により、血圧が大きく変動し、その結果失神や心筋梗塞、脳こうそくなどを起こしてしまう現象をヒートショックと言いますが、冬場に居室、廊下、浴室などに大きな温度差が生じているとヒートショックの危険性が高くなります。高断熱化を施すことは、ヒートショックを防ぐことにつながりますし、夏場には、熱のこもりを防ぐので家の中で起こる熱中症対策にもなります。
そして日本ではあまり知られていませんが、高断熱住宅に住まうことで、喘息や手足の冷え、アトピー性皮膚炎などの健康改善に繋がるということがわかってきています。
外皮の高断熱化を施すことにより、快適な室内環境を実現し、健康に暮らせるばかりでなく、ランニングコストの節約も出来るのです。

推奨理由2

外皮の高性能化による、快適な温熱環境を構築した上で、自然素材、とりわけ珊瑚や無垢の木材による調湿作用により快適な湿度環境を整えます。更に、珊瑚の抗菌作用などの相乗効果が加わり、より快適な環境住宅が生まれるのです。
(自然素材の詳細はこちらをご参照下さい。)

推奨理由3

近年の東日本大震災にて電力需給がひっ迫した事態がおきました。また国際情勢の変化等によりエネルギー価格が不安定化した状況もありました。これらのことからも、エネルギーセキュリティの観点から住宅のエネルギー自給(自立)の必要性が明確になりました。
ZEH化によって電力需給がひっ迫する際でも、戸建住宅単位での対応が可能になります。
大規模な災害が起き、ライフラインが断たれたような時、家庭でエネルギーを創り出せれば、それだけでも非常に安心です。電気自動車との連携も最近は非常時の対策として着目されてきています。

推奨理由4

ZEHを推し進めようとしている国からの補助金制度があります。平成28年度には約6300件、1件につき125万円の補助金が支払われました。
平成29年度にも補助金制度があります。前年度に比べ補助金の額は75万円と引き下げられますが、約9700件に補助金が支払われる予定になっており、昨年度よりも補助金を受けやすくなります。
ただし、ZEHビルダーに登録している住宅会社でなければ、補助金を申請することは出来ません。

推奨理由5

電気料金の内訳の下の方にこっそりと記載されている「再エネ発電賦課金」というものをご存じですか? その金額は、全体の1割ほどに当たるでしょうか。
これは、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によって電力会社が電力の買取りに要した費用を、電気を使用しているお客さまが電気の使用量に応じて負担しているものです。
電気を使用すればするほど、その金額は大きくなります。
この賦課金の制度が始まった2012年度当初は0.22円/kWhでしたが、その金額は年々増加しており、今年度は2.64円/kWhと大幅に上がっています。
総務省の家計調査データによると、2人以上世帯のひと月あたりの平均電力使用量は430~450kWhです。つまり今年度の賦課金は各家庭ひと月あたり、およそ1,135円~1,188円です。年間にすると13,622円~14,256円にもなります。
今後も再エネ発電賦課金の負担は、増加していくでしょう。
非ZEH仕様住宅である場合、賦課金を支払うだけの立場になってしまいます。
ZEH仕様住宅は場合によっては、太陽光発電システムの導入により売電収入も望めるかもしれません。

ZEH仕様の住宅は、高断熱外皮の採用、高効率設備の使用、太陽光システム等の導入で確かにイニシャルコストは高くなってしまいます。しかし、これから電気代が上がる可能性もありますし、賦課金もしかりです。
イニシャルコストが高くなってしまう差額分を、これから住まう長い期間ランニングコストが抑えられる分で補うことは十分可能ですし、なによりも、
これから何十年も暮らしていく上で、健康に暮らせ、災害にも強く、資産価値の高い住宅になることは、間違いありませんし、大切な事です。

ZEHの家を建てたい!
お気軽にご相談下さい。

ZEHマークコピー付き

(弊社は2017年3月17日にZEHビルダー登録いたしました。)

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