2015年12月14日

■ハウジングスタイル建築設計って、どんな会社?

(株)ハウジングスタイル建築設計って???

(株)ハウジングスタイル建築設計は、「新村木材店」を母体とした住宅建築にかかる専門部門です。

(株)ハウジングスタイル建築設計による建築(新築やリフォーム)は、代表者である私(写真中央)を中心に少数のスタッフで業務を遂行しています。

staff-2.jpg専任者責任制で現在私が主に一つ一つの案件を監理しており、案件のボリュームにもよりますが、一度に数件の現場しか見られません。
しかし、一つ一つを丁寧に納得がいく仕事として大切に完成させるためには、この方法が一番良いと考えています。
完成した仕事に満足いただき、一度依頼されたお施主様とは信頼関係が生まれ、リピートによる依頼が多いのも事実ですし、これが弊社の強みであり、誇りです。

 また、スタッフは少ないですが、建築にあたる専門協力業者は多く、チームとして良い関係が築け、私も含め、お互いがお互いの持つ技能や実績に尊敬の念を持っています。
一級建築士として工事の全般を、責任を持って見ていますが、大工さんが持つ技術や、細部における職人ならではの見識や知識などはすばらしいものがあります。個々の職人さんの意見に耳を傾け、チーム一丸としてより良い満足のいく住宅を完成させています。 
 スタッフが少ないからこそ、そこにかかる経費も少なくてすみます。仕入れにかかる費用などは、昨今のネット環境において、請負業者の規模にかかわらず誰が行っても差違はありませんが、人件費や広告宣伝費、会社維持費などは、会社の規模に大きく関わってきます。

 また、営業や設計、仕入れなど、各担当に分かれた組織は住宅などの小規模建築の場合かえって不都合だと考えます。弊社では、一つの現場に、一人の担当者が、お施主様との窓口となり、見積に責任を持ち、構造をはじめとする住宅建築に精通し、トータルで現場を監理し、すぐに計画変更などに対応ができる正確さと迅速性を持つことが大切だと考えています。つまり、

全てを見通せる担当者と、それを支える職人集団!これが価格を抑えたより良質な住宅ができる秘訣です。

そして、より良い住宅を造りを続けて行くことこそが、弊社の思いです。

 また、万が一の瑕疵の場合でも、弊社においては、リフォームや新築における各種保険に加入しており安心です。しかし、今までに、これらの保険が必要になったことはありません。

2015年12月13日

■大切な住宅の木材加工はどうしてるの?

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■建てる前の、木造住宅における構造的なかなめである、軸組加工と、その材料の選定は、弊社も出資する(株)富山合同木材市場で行っています。
precut_syatyou-3.jpg 材木屋仲間の出資によって発足した富山合同木材市場は、国内外の木材流通基地としての役割を果たすと共に、木材を厳選し、原木から製品加工までを行い、常に良質な製品を提供してきています。
弊社とは、戦後間もない発足時からの関係で、プレカット加工設備を導入した今も、厳選材の調達から加工までを依頼しています。


(写真右、(株)富山合同木材市場 取締役会長 中島さんとプレカット工場にて)


次に、その加工状況や、こだわりの厳選木材について紹介したいと思います。


プレカット作図工程 プレカット作図工程

木造住宅の構造材である軸組材料や、屋根や壁、床を構成する下地材などを建築する前に加工する工程をプレカットと呼んでいます。

設計した住宅の実施設計に合わせて、軸組図を作成し、プレカットの工程に入ります。


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添えプレカット加工工場 プレカット加工工場

図面をもとに加工工程に入りますが、加工ラインは大きく3つのラインで構成されています。
1つ目は柱や束などの垂直材の加工ライン
2つ目は桁や梁などの横架材の加工ライン
3つ目は筋交いや垂木などの端柄材の加工ラインになります。


...
プレカット柱加工ライン プレカット柱加工ライン

まずは、柱の加工ラインですが、柱材としての選定木材を1本1本目視で検査した後加工ラインへ投入します。

指示された内容で加工機は、正確な位置に、正確な形状で、正確なサイズで、1本1本の柱に、仕口としてのほぞ穴や、ほぞ差しなどの加工を施します。

また、加工と同時に、それぞれの柱に、その配置などの必要な情報が印字され、柱の加工ラインから送り出されます。


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プレカット梁・桁加工ライン プレカット梁・桁加工ライン

梁などは、必要に応じて表面が削られ仕上げ加工が施されます。

加工機への投入前後で、梁材の仕上がり具合が分かると思います。

梁も同様、正確な位置に、正確な形状で、正確なサイズで、蟻仕口などの加工が施されます。

仕口加工や、ボルト穴などが仕上がり、梁・桁加工ラインから送り出されます。


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ストックヤード ストックヤード

3ラインで加工された部材は、検品された後、各部材ごと丁寧に梱包され、邸別に保管されて、出荷を待ちます。


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2015年12月12日

■厳選した木材って!

厳選した木材を使っているって云うけど、どういう事?

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弊社では、材木屋としてのこだわりから、木造住宅に使う木材の品質にこだわっています。
その品質のこだわりについて、お話ししたいと思います。
木造の住宅に使う構造部材として、柱や束、梁や桁などがありますが、全てに共通して云える品質として「目が詰まっている、目細 [めごま] な木材」を厳選して採用していると云うことです。
つまり、年輪の目が細かく均等な木材を選んでいると云うことになります。

では、なぜ年輪が細かいと良いのでしょうか?

年輪の形成についてふれたいと思います。
木断面 木造住宅に使う構造材は基本的には針葉樹(杉・桧・松など)です。
針葉樹は、仮道管(かどうかん)と呼ばれる細胞でほぼ構成されており、日本のように、四季のある地域で育った場合、形や細胞壁の厚さが異なる仮道管が集まり、見かけの違う層で形成されます。
つまり、針葉樹を構成する仮道管は、春~夏に作られた水分を多く通すための隙間が大きい早材(そうざい)と、夏~秋に作られた細胞壁が厚く隙間の少ない晩材(ばんざい)とで形成され、1年の層として構成され、年輪となります。(写真参照)
水を多く通すための早材は軽軟で、密度も低く強さも弱い傾向にあります。晩材は、樹木自身の自重を支えるために細胞壁も厚く、重硬で密度も高いことから強度も強くなります。
したがって、年輪幅が広いと、早材の占める割合も多くなり、結果強度が弱くなる傾向にあります。
つまり、一般的には目が均一で、詰まっている目細な木材の方が、晩材も多くなり、強度的に強いと云えます。
そこで、弊社が採用する木材はどうでしょうか?
採用する柱を例に説明したいと思います。


一般材柱
一般材

写真の上が一般的な柱材木口で、下が弊社の厳選した柱材木口です。
両方とも、杉の4寸角(120㎜角)で木造構造材としての柱です。
前述した各年輪の晩材のところで、→マークを付けてみました。
(→マークは、両者とも11年輪付けました。)

一目瞭然、一般材の方が年輪幅が広く、弊社が採用する柱は年輪幅が均一で細かいことが分かると思います。
したがって、弊社の厳選材柱の方が、一般材柱よりも強度的に強いと云えます。


厳選材柱
厳選材

一般材は、特に中心部分が周辺部より年輪幅が広くなっています。これは、幼木期には周りの木も小さく太陽の光を十分に浴びて大きく成長し、樹木が大きくなるにつれて周辺木とが混み合い年輪形成が遅くなった結果です。
太陽光の当たり具合で年輪幅は広くなったり狭くなったりします。

つまり、幼木期からよく管理された木材は、年輪幅が均一で、細かくなります。
かといって、写真の一般材柱が建築用柱として不適材と云うわけではありません。
極端に年輪幅が広いと問題ですが、写真の一般材は適用範囲であり、問題のない柱です。 両者を比較するから云えることで、弊社のこだわりの一つです。
なお、写真中の赤黒いシミは、柱の人工乾燥時に染み出たアクのようなもので、強度などへの影響はありません。


2015年8月12日

MU邸リフォーム

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■ 富山へ移住する大家族の新生活

□子供室(プレイルーム)
災害が少なく、空気の澄んだ富山の地を気に入り、移住されることを決意されたお施主さまは、大家族である6人のお子様のことを主に考え、古民家の2階をお子様たちの居住空間としてリフォームを計画されました。
1階の浴室や洗面脱衣室、キッチンなどをユニットバスにするなど、1階の一部をリフォームされましたが、今回、特筆したい2階のリフォームについて取り上げました。
2階は、8畳2室に、階段上がり口に20畳の空間があり、真壁3室で構成されていました。
依頼を受けた時は、天井と畳が外された状態でした。

一番大きな空間をプレイルームとしながら、南面に開口長戸を設け、採光を取ると共に、新設したバルコニーの出入り口としています。
古民家ならではの豪快な梁にブランコを取付、子供たちが走り回るなど、楽しめる空間に仕上がりました。
施工前
古民家2階部分
古民家2階部分
施工後
快適プレイルーム
快適プレイルーム
□ 子供室(プレイルームの梁)
古民家ならではの豪快な梁、ケヤキや松を当時のまま見せることにし、大空間のプレイルームを支えるシンボリック的な要素になっています。

また、お施主様が磨かれた梁には、当時の大工が墨付けした基準墨や峠(基準)からの高低差「壱尺三寸上[約39㎝4㎜上]」が記されており、当時の家づくりの思いが伝わる感じです。
施工前
2階小屋組梁
2階小屋組梁
施工後
豪快な見せる桁梁
見せる桁梁
□ 子供室(寝室)
8畳の二部屋を子供さんたちの寝室としてリフォームしました。

開口部からの熱損失を抑えるため、内窓による二重サッシにしています。
施工前
8畳間
8畳間
施工後
子供部屋(寝室)
子供部屋(寝室)
□ 子供室への階段
子供室への階段、つまり2階への階段は、直階段で、若干急だったのですが1階の間取りや、ご要望内容の点から、今回手摺りにより安全性を確保しました。
階段を上がりきった所の入り口は、安全上の観点から、ドアから引き戸に変更してあります。

また、階段を上がると少しづつ見えてくるプレイルームの開放感と明るさは、見違えるようになりました。
施工前
階段室
階段室
施工後
新階段室
新階段室
施工中
断熱施工
断熱施工 □ 断熱処理
今回の2階全体のリフォームにおいて、温熱環境の向上を目指し、現場発泡によるウレタン断熱を提案しました。

築年数が40年以上になる古民家においては、断熱性能や、気密性について、あまり期待ができませんでした。

そこで、気密性の向上も図れる現場発泡断熱を採用しました。
屋根裏の通気を構築しながら、真壁の壁厚を拡幅し、必要な断熱厚みを確保しています。

...
お施主様ご家族
MUtei_kazoku.jpg

■ お施主様からのご感想 ■

社長が細かく話を聞いてくれたことに、助けられ、とても感謝しています。見積もりの際には職人さんにも直接現場を確認させていたので、見積り精度に安心できました。
リフォームの難しいところが施工している間に判明し、こまごまと仕様の変更が必要になりました。その時々にも社長と細やかなやりとりや打ち合わせができました。社長は、私たちの立場に立った提案をしてくれ、話し合いの中で、私たちが納得のいく形でのリフォームをすすめてくれました。
引っ越しと同時にリフォームが始まり、生活をしている中でのリフォームでしたが、生活に不便はなく、問題は何もありませんでした。子供たちが日々出来上がっていくリフォーム工事に興味をもち、現場を見たがっていたのが思い出されます。

妻が忙しく働いているため、リフォームの大まかな仕様は妻と決め、その細部の仕様については社長と話し合い、決めていきました。社長がもう一人のパートナーとしてリフォームに参加してくれたことが心に残っています。
素人の私では分からないであろうな・・ということは、質問しなくても社長が先に細かく教えてくれました。リフォームをするに当たってのセオリーや基本、そして和室のことなどの知識を得ることが出来ました。社長は、「1を聞いたら10教えてくれる」そんな印象です。

「子供たちが中心に、楽しめる家を作りたい」と思っていたリフォームです。
子供たちの友人が遊びに来た時は、一緒に楽しく過ごせる空間が出来上がりました。
「梁を見せたい」という妻の希望もうまくかなえられました。大変な作業だったと思いますが、きれいに仕上げてくださった大工さんたちにも感謝の気持ちです。
思い描いていた以上の家に仕上がり、私たちは新しい生活を楽しんでいます。


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■ このリフォームの建築過程について・・・。


建築過程を見る!
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お気軽にリフォーム実例レポートをご請求下さい。

MU邸リフォームレポート

2015年5月 4日

MU邸リフォーム リポート

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■MU邸リフォーム -現況確認-

現況確認 お施主様

□ 2015年3-4月 □

神奈川から移住されたお施主様は、郊外の大きな敷地を持つ古民家を購入され、ご夫婦と、お子様6人との新しい生活を送るためのリフォームを計画されました。

数社からの見積やリフォーム提案を検討される中、今回弊社を選択いただいたことに感謝しております。

古民家の良さ(古民家特有のダイナミックな小屋組など)を生かしつつ、快適な温度環境を形成し、住みよい住空間を目指します。

富山を選んで、富山においでたお施主様の思いを大切にしながら、地元の企業として、一助になればと思っております。

(地元紙に掲載された記事を、お施主様である浦中様の許可のもと、浦中様のご厚意により掲載させていただきました。)


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■MU邸リフォーム -現状把握-

現状把握 現状

□ 2015年4-5月 □

けやきの大きな小屋梁が、井桁状に組まれた小屋組は、古民家の趣と、力強さを感じます。

この、今の新築ではほとんど見ない、丸太梁による小屋組の美しさや荘厳さを、「見せる梁」としてリフォームに活用したいと思います。

その反面、柱の乾燥度や、製材精度の悪さから、真壁の至る所に隙間が生じ、このままの状態では、室内の温熱環境が悪くなると思われます。
温熱環境を改善しつつ、古民家ならではの風情を生かしたリフォームを提案したいと思います。


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■MU邸リフォーム -リフォーム工事着手-

リフォーム工事着手 仮設足場

□ 2015年5月 □

丸太桁の小屋組を表しとするため、屋根断熱としながら勾配天井を構成することにしました。

その為の準備として、仮設足場を本現場の2階に設置します。

一般的な古民家の特徴として、1階は大黒柱を中心とした田の字型の間取りになっており、大黒柱に隣接する柱のスパンは2間から2間半、つまり3.6メートルから4.5メートルという大きなスパンになっています。
足場を構成する荷重や、資材搬入時の局部荷重、この大きなスパンを構成している既存の梁の梁成や掛かり方などを調べ、階下への安全性を確保するため、足場の配置に配慮したり、各スパンの中央に仮設柱を設置するなど、そのリフォーム住宅の状況に応じた工事で、安全面を重視した取り組みを行っております。


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■MU邸リフォーム -断熱工事-

断熱工事 断熱工事

□ 2015年5-6月 □

MU邸の断熱工事を行いました。

MU邸は、屋根面や壁面が古民家特有のすきま風が入る、温熱環境上好ましくない状態にありました。
屋根は現在のような裏板が張られておらず、薄板の上に瓦桟を介して瓦をのせていたため、いたる所に雪や瓦の重みで開いた孔があったり、壁面は真壁で、塗り壁と桁や柱との間に隙間が生じ、外気が流入するような状態でした。

外壁面に透湿シートを貼り、屋根面に通気を確保しながら、建物内側に現場発泡のウレタン断熱を施しました。

これにより、断熱材がほとんど無かった古民家に断熱性能を持たせると共に、気密性を確保し、外気の流入を防ぎます。
これで、快適な温熱環境が構築されました。


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■MU邸リフォーム -床工事-

床工事 床工事

□ 2015年6月 □

MU邸の床工事を行いました。

今回古民家でもあり、築年数も長いことや、桁梁の乾燥収縮などにより2階床レベルに多少の傾斜が発生していました。

本リフォームで、その傾斜を補正する事にし、既存根太にそって新たに新規水平根太を設置したうえ、24㎜の床合板を新たに張ることで、水平な下地床を構成しました。

これにより、リフォーム前の床に比べ剛性も向上し、丈夫な安心できる居住空間ができたと思います。


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■MU邸リフォーム -クロス工事-

クロス工事 クロス工事

□ 2015年6月 □

MU邸のクロス(壁紙)工事を行いました。

クロス工事を行って、照明器具などを設置したら、いよいよ完成です。
桁梁を見せる大空間は、その勾配天井の高さからクロスの施工には苦労しましたが、良い出来映えになりました。

壁紙が貼られることで、梁ともマッチした、新たな空間が創出されました。


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